【絵本】一時的に死にかけた落っこチーター
どうも、リキタンです。
今回はシェル・シルヴァスタインで倉橋由美子さんが訳した「人間になりかけたライオン」について筆者になりきって見ていこうと思います。1990年代のとても古い絵本になっています。
リキタン高校生も昔は先生がいた。
その名は金子ティーチャーである。
この記事は金子ティーチャーに捧げる。
さあ、リキタン高校生が変なチーターのお話について説明しよう。こんな変なチーターを見たのはさほどない。
たしか、あれは小学生5.6年の頃だったかな。記憶は頭の中にある。なぜなら、問題を起こしていたからさ…うーん、やっぱもっと前に遡ることにしよう。このチーターがまだ小さかった頃からに。
ある日、チーターがジャングルで走り回っていた時である。遊びに遊んでジャングルで狩りをする強いネコ科の動物がいた。他の動物とは違って天敵はそんなにいないものだ。
チーターは群れで行動して足が速すぎる全力疾走がやまない恐ろしい所がある。草食動物達を狩っては食い散らかし、掃除屋気分を味わえばシカをうまく狩れないことだってある。それはそれは困ることで動物園とは違ったジャングルチーターであった。
そんな時に銃声が背後から聞こえてきた。バン、バン、バン、バンっと。群れのチーターは逃げていく。死なないで、死んでたまるかよ。それでも一頭のチーターはのんびり床に座っていた。
年寄りのチーターは「はやく、逃げなさい。ここは危険だから。」と怒って言いました。そそくさと逃げるなか、若いチーターも「もっと走れ。こうすれば逃げきれる。」と焦って言いました。
そんな状況になったから茂みに隠れてバレないようにしました。すると、前から人間らしきものが突然茂みにいたチーターに接触しました。
チーターは「僕は人食いチーターじゃないんだ。だから、撃たないでくれ。もちろん、群れのチーターが食べてるだけで僕は木の実や葉に水分をとってなんとか生活してるのさ。理解してくれる?」と前足をあげて言いました。
銃を構えた動物狩りの人間は「お前はチーターでただの人殺しの悪魔だ。だから、撃つに決まってるだろ。チーターが木の実や葉を食用にしてるわけがない。これ以上はむかってきたら撃つからな。」
チーターは「やめようよ。ほんとに人を食べるような事はしないよ。銃はおろして一回頭を冷やした方がいいよ。何もしないからさ。」
すると、動物狩りの人は銃をおろしてさっていきました。その銃を手にして動物狩りの人を退治しました。また、大人数でたくさんの動物狩りの人がやってきました。全部撃って跡形もなく消え去っていきました。
そしたら、ある時サーカスの担当者が「僕は動物狩りの人じゃないんだ。だから、撃たないでくれ。わかってくれ、君に話があるんだ」
意味が理解できなかったチーターはそのとおりにしてぐうたら態勢で待ち構えていました。サーカスの担当者は「もしよければ、ウチのサーカスに来ないか。シャンパンを分けてやるし大好きなものもやろう。なんでもしてあげるから、ぜひ来てほしいんだ」
チーターは「面倒臭いし、そんなの行くのもダルいよ。何するの?」
サーカスの担当者は「ウチにくれば大金持ちにしてやるし、有名にさせることもできる。美味しいごちそうもあるぞ。ウチにきたまえ、歓迎するよ」
チーターは「もううじゃうじゃ言ってても仕方ないから分かった。行くよ」とサーカスの担当者を背中にのせて連れていきました。
すると、未来設計図かのように成功することができたようです。チーターは大金持ちにもなり有名にもなり、美味しいものも食べることができれば幸福なことばかりの生活に一変しました。
それでも後からチーターが激変していました。家を除きこんでみるとチーターがショックで困っていました。話を聞くと「もう飽きたんだ。こんな生活に。エレベーターに乗るのもいいけど、美味しいものでも飽きたよ。全部飽きた」
チーターは転落人生から良好人生になったのにも関わらず、苦言が次から次へと出てきた。サーカスの担当者は「なにが嫌だったのか。良いことだらけじゃないのか。こんなにいい経験ができてごちそうも食べれることができたし大金持ちにもなれたじゃないか。」
チーターは何もかもが嫌なんだと言って、違う場所に行ってしまいました。山の奥にでも隠れたいのか。サーカスなんてしたくないんだと。
チーターは新しいことを始めました。公文をやりました。水泳をやりました。体操をやりました。塾に行くようになりました。
何でもできることが増えてきたにも関わらず、自分の居場所がどこにもないことに気づきました。これじゃ駄目なんだと。
紙に友達の悪口を書いて、怒られそうになったことがあれば「怒らないから、手をあげなさい」と。最悪のことを避けるのが我々人間ではある。手をあげたらほんとうに怒られずにすんでよかったと。
居場所がなくても、今の居場所は確保してあるのさ。ほんとうの居場所はまだ見つかってない。古いからなにかもピーッと停止してる。
卒業すればあっさりとしたもので人とわかれるのは当たり前のようだ。ただ、一つ言えることはくしゃみのハクション!の音が大きいことは変わってないはずだ。
今回はここで締めたいと思います。
また、ごきげんよう〜〜